毒物劇物取扱者のテキストってどれがいいのかな?
全都道府県の過去問5年分がついてくる、公論出版のテキストが超おすすめです。
2年半で16個の資格を取得した私が、体験談を交え解説しましょう。
毒物劇物取扱者とは
「毒物及び劇物取締法」により定められた毒物や劇物を製造・販売する事業所では、毒物劇物取扱責任者を選任することが義務付けられています。
次のいずれかに該当する方は、毒物劇物取扱責任者になることができます。
- 薬剤師
- 厚生労働省令で定める学校で、応用化学に関する学課を修了した人
- 各都道府県で実施する毒物劇物取扱者試験に合格した人
出題される品目により区分があり、毒物劇物取扱責任者になれる品目と業種が異なります。
一般品目が全て網羅する区分ですね。
- 一般品目 品目:すべて 業種:製造業・輸入業・販売業の
- 農業用品目 品目:農業用品目 業種:輸入業・販売業
- 特定品目 品目:特定品目 業種:輸入業・販売業
上にも記載されていますが、最大の特徴は都道府県が実施する試験ということです。
都道府県ごとにかなりの難易度差があり、出題される物質もマチマチです。
都道府県ごとに差の大きい試験なので過去問の分析が重要になりますが、場所によっては過去問がネットで公開されていないことがあります。
その点も踏まえ、おすすめの参考書を紹介しますのでご安心ください。
受験動機
資格試験3連戦の2回戦目です。
試験日程はエネルギー管理士の数日後。
他2つの試験より圧倒的に簡単なのである意味中休みです。
本記事の毒物劇物取扱者試験後、公害防止管理者大気1種までの1ヶ月間が一番の地獄でした。
難易度
難易度は普通です。
そこまで難しい資格では無いですが、参考書に載っている物質数は凄まじく、初めて見たときは圧倒されました。
基礎的な化学はそれなりに分かっているつもりですが、参考書の物質数には圧倒されました。
化学初学者は絶望的に感じるかもしれません…
とはいえ全ての物質が出題されるわけではなく、出題される物質も問われるポイントは決まっています。
出題される問題は都道府県ごとに違ってきますので、過去問の分析し覚えるポイントを見定めることが大切でしょう。
科目・合格点・合格率
毒物劇物取扱者の試験内容は都道府県によって異なりますが、筆記試験と実地試験合わせて4科目、合計6割以上で合格のところが多いようです。
合格率は51.3%(令和3年度東京都)です。
詳細は受験する都道府県のHPや窓口でご確認ください。
試験勉強
勉強時間
強期間は2週間、トータル70時間程度でした。
私の受験した都道府県ではそれでも余裕だったくらいで、ほぼ満点で合格できました。
他の都道府県の過去問も分析した感じでは、100時間程度あれば合格できる試験ではないかと思いますが、実際に受験したわけではありませんので参考程度に考えてください。
勉強方法
危険物乙種に引き続き、公論出版のテキストを使用しました。
網羅的に物質が掲載されていますが全て覚える必要はなく、過去問を分析して頻出箇所を覚えるようにしましょう。
このテキストは付属として全都道府県の過去問を5年分ダウンロードできるようになっています。
都道府県の中には県庁に行かないと過去問をコピーできない場合があるので、非常におすすめの参考書です。
一般的な資格試験のように出題する試験機関が一つであれば、それに応じたテキストが出版されているのでテキスト→問題集の流れで大丈夫ですが、毒物劇物取扱者の場合は都道府県ごとに違う試験が出題されます。
毒物劇物取扱者や大学入試の個別試験のように出題機関が多数ある試験の場合、過去問を把握せずに勉強するのは、ゴールを知らずにマラソンを走っているようなものです。
過去問の分析は必ず行いましょう。
受験体験
地元の会場で受験しました。地方ということもあり、受験者数は30人程度の少数でした。
都道府県ごとに試験を作っているので、試験問題はA4用紙をホチキス留めしたお手製感満載のもので、ちょっと新鮮に感じました。
試験が始まってすぐにざっと問題を確認して、「これは合格だろうな」と思うくらいの難易度。
そのまま何事もなく合格しました。
まとめ
- 毒物劇物取扱者の難易度は普通
- 参考書には網羅的に物質が掲載されているが全て覚える必要はない
- 過去問の分析は必ず行い必要な物質を覚える
- 全都道府県の過去問を5年分ダウンロードできる公論出版のテキストが超おすすめ
以上、ご清聴ありがとうございました。