【難易度を解説】第一種衛生管理者合格体験記【過去問より難しい件】

第一種衛生管理者合格体験記アイキャッチ資格

第一種衛生管理者の難易度って、過去問だけ勉強すればいけるレベルかな?

ユウ
ユウ

過去問だけでは失敗する可能性が高いです。

2年半で16個の資格を取得した私が、体験談を交え解説しましょう。

この記事でわかること
  • 第一種衛生管理者の難易度
  • 第一種衛生管理者合格に必要な勉強時間
  • 第一種衛生管理者におすすめの勉強法
  • 第一種衛生管理者のややこしいポイントのまとめ

衛生管理者とは

衛生管理者の仕事は、労働者の健康管理や作業環境の改善等の職場の安全衛生に関連する業務です。

常時50人以上の労働者を使用する事業場では、衛生管理者を選任しなければなりません。

労働者数と選任すべき衛生管理者数
  • 労働者:50人~200人 衛生管理者:1人
  • 労働者:201人~500人 衛生管理者:2人
  • 労働者:501人~1000人 衛生管理者:3人
  • 労働者:1001人~2000人 衛生管理者:4人
  • 労働者:2001人~3000人 衛生管理者:5人
  • 労働者:3001人以上 衛生管理者:6人

衛生管理者は第一種と第二種に分類され、選任される事が可能な業種が異なります。

  • 第一種衛生管理者 全ての業種
  • 第二種衛生管理者 有害業務との関連が少ない情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業等

50人以上の事業場毎に衛生管理者が必要になるため、かなりの需要がある資格であることは容易に想像できるかと思います。

転職に有利になるとは言い難いですが、無駄になることもないと思いますので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。

ユウ
ユウ

外部から有資格者を雇うよりは、社内の労働者を受験させて資格を取らせる事が多い印象です。

みなさんの中にも会社からの指示で、取得された方もいるかもしれませんね。

受験動機

例によって資格奨励金目当てです。

衛生管理者は比較的試験回数が多いので、暇なうちにサクッと取得しようと受験することにしました。

今までは工学系の資格が多かったので、なにげに初挑戦な分野です。

粉じんの人体への影響と言う点では、公害防止大気1種と内容が被るところがあります。

化学物質の人体への影響という点では、公害防止水質1種にや毒物劇物に似たような分野があります。

難易度

難易度は低いですが、油断は禁物です。

過去問では毎回似たような問題が出るので、数回解くと簡単に点を取れるようになります。

実はそれが大きな落とし穴です。理由は以下の2つ。

  • 2016年以降問題が難化傾向
  • 公表問題は毎回似たような問題が出題されるが、本番は公表問題と乖離した問題が出る

2016年以前は合格率は55%前後でしたが、それ以降の合格率は45%前後であり難化しています

また、衛生管理者は頻繁に試験を行っていますが、公表される過去問は1年で4月と10月の2回のみであり、似通った問題が出ていることが多いです。

問題集やネット上の過去問はこれらを解説していますが、本番では公表問題で出ていない問題も、かなり出ます

過去問のみを勉強して、試験自体の難易度や必要勉強量を見誤らないよう注意しましょう。

ユウ
ユウ

試験慣れしている人ほど、勉強量を見誤る可能性が高いので注意しましょう。

科目・合格点・合格率

第一種衛生管理者は5科目あり、各教科4割以上かつ全体で6割以上で合格です。

第一種衛生管理者の科目
  • 労働衛生 有害業務に係るもの
  • 労働衛生 有害業務に係るもの以外のもの
  • 関係法令 有害業務に係るもの
  • 関係法令 有害業務に係るもの以外のもの
  • 労働生理

合格率は43.8%(令和2年度)です。

上述の通り2016年以降は合格率が下がっており、参考までに2015年の合格率は55.5%です。

試験勉強

勉強時間

勉強期間は2ヶ月、11月から始めて1月頭に試験という感じで、年末年始以外は会社の休み時間に20分程度という形で勉強しました。

トータル70時間程度です。

失点率が高めだったことも考えると、100時間程度が目安になるかと思います。

勉強方法

過去問のやりこみはもちろんですが、ややこしいポイントを参考書を読み込んで覚えることが重要です。

第一種衛生管理者のややこしいポイント
  1. 作業主任者と特別教育
  2. 作業主任者のうち免許が必要な物
  3. 譲渡等の制限
  4. 安全教育の省略可能な業種
  5. 作業環境測定士が作業環境測定すべき項目

ややこしいポイントの詳細は下の画像のとおりですね。
※衛生管理者の頻出をまとめたので、全ての項目をカバーしているわけではありません。

第一種衛生管理者のややこしいポイント
第一種衛生管理者のややこしいポイント

また、労働衛生と関係法令の「有害業務に係るもの以外のもの」はそれぞれ7問ですが、第二種では10問出題されます。

10問のうち7問は第一種と同じですが、残り3問は第一種では出題されていません。

この出題されない項目には、温熱条件や照明・採光等の第一種の公表問題では出題されないが、第一種の本番では出題される項目がありますので勉強しておきましょう。

第一種衛生管理者の勉強法まとめ
第一種衛生管理者の勉強法まとめ

おすすめブログ

衛生管理者について詳しく解説しているブログをご紹介します。

資格Hacks様は当サイト紹介しているような技術系資格以外にも、医療・法律・不動産等幅広い分野の資格に解説されており、衛生管理者についても10記事以上の解説を行っております。

当記事で紹介していない、おすすめの参考書や対策講座等の紹介も行っていますので、ぜひご覧ください。

気になる資格がみつかるサイト」というコンセプトで運営されているようなので、資格を取りたいけど何を受けたらいいか分からない方にもピッタリですね。

ユウ
ユウ

個人的な話になりますが、資格Hacks様に当サイト初の外部リンクを頂きました。

こちらの記事もぜひご覧ください。

受験体験

衛生管理者は労働安全衛生法に基づく免許試験ですので、安全衛生技術センターでの受験となります。

意外とわからない問題が多く焦りましたが、なんとか合格。

やはり、過去問で難易度を見誤ってしまうのがネックです。

しっかりと対策して試験を迎えるようにしましょう。

まとめ

  • 第一種衛生管理者の難易度は低いが、油断は禁物
  • 2016年以降問題が難化傾向
  • 公表問題は毎回似たような問題が出題されるが、本番は公表問題と乖離した問題が出る
  • 100時間程度が合格の目安
  • ややこしいポイントのまとめは画像参照
  • 有害業務に係るもの以外は第二種も勉強する

以上、ご清聴ありがとうございました。

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