簿記3級は独学での勉強時間はどれくらいなんだろう?
50~100時間程度が勉強時間目安になります。
2年半で16個の資格を取得した私が、体験談を交え解説しましょう。
簿記3級とは
簿記とは、企業の経済活動によるお金や物の出入りを記録する手法です。
一般に言う簿記とは複式簿記のことであり、その技能を検定するものが簿記検定です。
簿記検定には複数あり主に以下の3つを指します。
- 日商簿記検定 商工会議所が実施する簿記検定
- 全経簿記能力検定 全国経理教育協会が実施する簿記検定
- 全商簿記実務検定 全国商業高等学校協会が実施する簿記検定
単に簿記検定と記載されている場合は日商簿記検定を指すことが多く、本記事も日商簿記検定の3級の合格体験記となっています。
就職や転職で簿記3級がどこまで有効かは不明ですが、あまり学ぶ機会のないお金に関する知識を得られる資格で万人におすすめできます。
得られる知識の汎用性が高いので、勉強するメリットも多い資格です。
簿記のシステムは非常に洗練されていて、学んだときに感動を覚えました。
理解してくださる方は少ないでしょうが、そんなところも推しポイントの一つです。
受験動機
前回とは違い会社から報奨金は出ませんでしたが、参考書は買ってもらえたのでどうせならと受験しました。
役に立つ知識を会社の金で得てしまおう、という算段です。
難易度
難易度は低いです。
簿記の知識がない状態から勉強をはじめたため、本質的な部分を掴むまで少しかかりましたが難しくはないという印象です。
目安としては決算の問題が解けるようになれば、簿記3級は合格できる水準に達していると言えます。
問題・合格点・合格率
簿記3級は全部で5題の問題が出題され、100点満点中70点取得できれば合格です。
この中で得点の比重が大きく、深い理解を求められるのは第3問と第5問です。
その2問が解けるように、繰り返し練習しましょう。
合格率は27.1%(第159回)です。
簿記3級は合格率の振れ幅が大きく、30~55%を推移していますが、それ以上・それ以下の合格率になることもあります。
要求される知識レベル
簿記3級は簿記の基礎が身につけば合格できます。
簿記の本質は資産・負債・資本・収益・費用に分類してお金の流れを記載している事です。
分類してお金の流れを記載するだけで損益、資産の増減が全てが把握できる感覚を掴みましょう。
また、簿記3級は経過勘定項目と決算の2つが大きな難所です。
どちらも重点的に勉強し、理解した上で試験に臨みましょう。
試験勉強
勉強時間
勉強期間は1ヶ月、1日2~3時間、トータル60時間程度でした。
50~100時間程度が勉強時間目安になります。
簿記は簡単な計算を短時間に沢山こなす必要があるので、向き不向きがハッキリ出ます。
向いていない人は少し長めに勉強期間を取り、問題を解く練習をした方がいいと思います。
私もどちらかというと、向いていないタイプですね…
勉強方法
TAC「よくわかる簿記シリーズ」の「合格テキスト 日商簿記3級」および「合格するための過去問題集 日商簿記3級」を使用して勉強しました。
勉強法はオーソドックスにテキストで理解して、問題集を解いてわからないところをテキストで復習の流れで行いました。
いきなり問題集を解いて覚えるという方法もあるかもしれませんが、簿記に関してはテキストで流れを理解してから問題集を解くことをおすすめします。
簿記というシステムを理解することが、今後の人生の一助となると確信していますので、問題だけ解けるようにしてしまうのはあまりに勿体ないです。
簿記3級の問題を解くコツとして、残高試算表や精算表等の合計は計算しないことをおすすめします。
合計を当てるには全ての仕訳を正確にこなした上で、全部を足し合わせる必要がありますので難易度が高く、時間がかかります。
過去問を見る限り合計を当てたところで2~3点しか入らないので、あまりに時間効率が悪すぎます。
また、仕訳を全て書かずに、試算表の項目の脇に金額だけメモしておくと早く解くことができます。
受験体験
受験者の何割かは学生で、工業系の資格と違い女性の方が多い印象でした。
時間内に解ききれるか不安はありましたが、問題なく全問解くことができました。
簿記の試験は時間との勝負になりますので、何度も問題を解いて練習しておき、本番の試験で焦らないようにしましょう。
また、私は知らなかったのですが受験した商工会議所に問い合わせると得点開示ができるようです。
気になる方は、ぜひ確認してみてください。
まとめ
- 簿記3級の難易度は低い
- 簿記の基礎が身についていれば合格できる
- 勉強時間の目安は50~100時間程度
- 勉強や試験時のポイントは画像参照
以上、ご清聴ありがとうございました。