エネルギー管理士電気分野の難易度ってどれくらいなんだろう？
電験三種より内容は難しいですが、合格はしやすいです。
2年半で16個の資格を取得した私が、体験談を交え解説しましょう。
- エネルギー管理士の難易度
- エネルギー管理士電気分野と電験三種の要素別比較
- エネルギー管理士電気分野より先に電験三種を受験すべき理由
- 電験三種合格者がエネルギー管理士電気分野合格に必要な勉強時間
エネリギー管理士とは
「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」により、一定以上のエネルギー消費量のある工場・事業所ではエネルギー管理者又はエネルギー管理員を選任しなければいけません。
エネルギー管理士の資格を持っていれば、エネルギー管理者・エネルギー管理員として選任されることができます。
- エネルギー管理者 エネルギー管理士の免状保有者
- エネルギー管理員 エネルギー管理士の免状保有者・エネルギー管理講習修了者
エネルギー管理者の職務はエネルギーを消費する設備の維持やエネルギーの使用する方法の改善および監視等であり、エネルギー使用の合理化に努めます。
脱炭素社会が叫ばれる現代では需要が高まっていく資格であると言えるでしょう。
エネルギー管理士の資格を取得するには2つの方法があります。
- エネルギー管理士試験に合格 合格後1年の実務経験で免状の交付を受けられます。
- 認定研修を受講、修了試験に合格 研修の受講に3年の実務経験が必要です。
認定研修とはいえ合格率は60%で、必ず資格を取得できるような研修ではないようです。
その上、受講料は70,000円とかなりの金額ですので、試験で合格したいところですね。（とはいえ試験時の受験料も17,000円とかなり高額です。）
資格試験の受験料は5,000円程度が多いので、かなり高く感じますよね…
試験の区分もかなり特殊で熱分野と電気分野に分かれており、共通科目の「エネルギー総合管理及び法規」以外全く違う内容の試験ですが、得られる資格は同じものです。
私が受験したのは電気分野ですので、この記事の解説も電気分野に準拠する内容となっています。
受験動機
会社からの資格報奨金狙いで試験を詰め込みました。
2ヶ月間にエネルギー管理士、毒物劇物取扱者、公害防止管理者大気1種を申し込みました。
今思うと正気の沙汰じゃ無いですね。
難易度
難易度は高いです。
科目合格制度もあり、複数回受験することも覚悟しなければならないレベルです。
エネルギー管理士電気分野は、電験2.5種と言われることもあるほど出題範囲が似ています。
比較するとこんな感じです。
エネルギー管理士は電験三種より、内容は難しいが合格しやすいというのが個人的な感想です。
このブログにいらっしゃった方の中には、電験三種とエネルギー管理士のどちらを受験するかで悩んでいる方もいるかもしれませんが、電験三種を先に受験するべきです。
- 内容や数学のレベルがエネルギー管理士の方が上
- 電験の方がメジャーな資格で、初学者向けの参考書が豊富
科目・合格点・合格率
エネルギー管理士電気分野は4科目あり、各教科6割以上で合格です。
科目合格制で、合格科目は3年以内に再受験すると免除されます。
- エネルギー総合管理及び法規
- 電気設備及び機器
- 電力応用
- 電気の基礎
合格率は36.7%（令和2年）で、20～35%で推移しています。
電験三種に比べ合格率は高めですが、電験三種を保有している受験者が多いためと思われます。
試験勉強
勉強時間
勉強期間は2ヶ月、トータル200時間程度でした。
電験三種合格者にしては勉強時間が多いほうだと思います。
電験三種合格者で150時間程度が目安になります。
勉強方法
「エネルギー管理士試験電気分野 徹底研究」と「エネルギー管理士電気分野 過去問題集」を使用しました。
徹底研究を参考書として使用し、問題集として過去問を解きました。
徹底研究は電気初学者向きの参考書ではないので、電気初学者の方は他の参考書をおすすめします。
受験体験
電験と同じで科目数が多いので、一日がかりの試験です。
試験時間が長いとやはり疲れます。
電気の基礎の制御の問題はほとんど解けず、正直受かった気はしませんでしたが回答した部分が全問正解していて奇跡的に一発合格しました。
電験に続きまぐれ合格ですが、勝てば官軍ですね。
まとめ
- エネルギー管理士の難易度は高い
- エネルギー管理士電気分野を受験するなら先に電験三種を受験すべき
- 勉強時間の目安は電験三種合格者で150時間程度
以上、ご清聴ありがとうございました。
