公害防止管理者水質1種でおすすめの勉強法って無いかな?
過去問の分析を行い、頻出箇所を電話帳で勉強するのが効果的です。
2年半で16個の資格を取得した私が、体験談を交え解説しましょう。
公害防止管理者水質1種とは
以前受験した大気1種は、ばい煙発生施設で公害防止管理者になることができる資格でしたが、今回の水質1種については汚水等排出施設で公害防止管理者になることができます。
水質についても大気同様に、有害物質の有無と汚水等の排出水量にて1~4種の区分に分類されます
水質関係第1種は水質関係の最上位資格です。
特定工場の説明や公害防止管理者の需要が伸びる根拠等は大気1種の記事で説明していますので、是非ご覧になってください。
受験動機
大気1種を取得したからには公害防止管理者の全部取りたいよな、と思い受験しました。
ちなみに大気1種、水質1種、騒音・振動、ダイオキシンを持っていると、全ての公害発生施設で公害防止管理者として選任される事ができます。
難易度
難易度は高いです。
大気1種と同等の難易度であり、科目合格を利用して複数回受験することも想定しなければなりません。
暗記事項が多く勉強にも時間がかかり、個人的には勉強するのがかなり辛い資格です。
経験者であれば共感いただけると思いますが、測定技術を覚えるのが本当に辛いんですよね…
科目・合格点・合格率
公害防止管理者水質1種は5科目あり、各教科6割以上で合格です。
科目合格制で、3年以内であれば合格科目は免除されます。
ちなみに、大気1種と水質1種は教科数は違いますが問題数は一緒です。
合格率は全体で28.9%、水質1種で38.5%(令和3年度)です。
免除申請なしでの合格率は全体で11.7%、水質1種で20.6%(令和3年度)です。
試験勉強
勉強時間
勉強期間は3ヶ月、平日2~3時間、休日8時間トータル300時間くらいです。
万全と言えるまで勉強しました。というか、一発合格を狙うにしても過剰なくらいですね。
200時間程度が一発合格の目安になります。
おすすめの参考書
おすすめの参考書は「新・公害防止の技術と法規 水質編」で、通称電話帳と呼ばれる公式参考書ですね。
非常に分厚く全て覚えるのは無謀なので、過去問を分析し出題される箇所のみ読み込んで覚えましょう。
過去問を分析しながら頻出箇所を覚えた上で、付随する情報も覚えられるこの参考書を使うのが一番効率がいいです。
ネット上の意見では電話帳不要派と電話帳最強派に別れますが、私は後者です。
他の参考書ではどうしても情報に漏れがあり、過去問の内容に対応しきれません。
また、電話帳ではあまりに取っつきづらいので入門書的な参考書を購入し、ざっと知識を整理するのもいいと思います。
私はそのために「公害防止管理者試験 水質関係 合格テキスト」を使用していましたが、どちらかといえば大気1種で使用した「図解公害防止管理者国家試験合格基礎講座」のほうがわかりやすくおすすめです。
ちなみに合格テキストも合格基礎講座も試験の内容を網羅しきれていません。
やはり勉強するなら電話帳一択です。
勉強方法
大気1種の際も言いましたが、過去問の分析は必須です。
出題される箇所はかなり偏っているので、過去問を分析し頻出箇所から電話帳で勉強していきましょう。
過去問を繰り返し解いていると、出る箇所出ない箇所がわかってきます。
全ての内容を暗記するのはあまりに無謀です。
私は測定技術が本当に苦手だったので、画像のように問題をまとめて勉強し、出題回数をカウントしていました。
測定技術の出題数についてはグラフのとおりです。
電話帳がお手元にある方は出題回数と比較してみてください。
出題回数0の部分を除くと勉強量が大幅に減ることが分かります。
このように過去問を分析すると、効率的に勉強することができます。
受験体験
大気1種と比較して教科数は少ないですが、それでも1日がかりの試験です。
大気1種のときは分からない問題が多く絶望しながら解いていましたが、今回はほぼ全て分かり全能感に包まれながら解答していました。
公害総論は免除でしたが、その他4教科中間違った問題は2問のみで58/60正解。
圧倒的大勝利です。
まとめ
- 公害防止管理者水質1種の難易度は高い
- 勉強するのがかなり辛い資格
- 200時間程度が一発合格の目安
- 過去問の分析を行い、頻出箇所を電話帳で勉強するのが効果的
- 汚水処理特論・水質有害物質特論の測定技術分野について、項目ごとの出題回数は画像の通り
以上、ご清聴ありがとうございました。